エアコンクリーニングは高圧?中圧?何用ですか?
最近よく売れてきているのが、ケルヒャーやアイイスオーヤマから発売されている
高圧洗浄機に接続して利用するエアコン洗浄ガンです。
家庭用壁掛けエアコンのクリーニングと業務用天カセ・天吊りパッケージエアコンのクリーニングでは
必要になってくる洗浄機のパワーが異なります。
熱交換器はよく〇段〇層と言う数字で大きさが表されます。
段は高さで冷媒ガスが通る銅管の往復巡らせ数、層は奥行を構成する熱交換器が重ねられている枚数の事になります。
エアコン洗浄時には熱交換器の面積だけを見て大きい・小さいを判断しがちですが、
本当は奥行きの層数も大きさを感じる上で重要なファクターとなります。
熱交換器の洗浄で注意しなければならない事は、アルミフィンの隙間の汚れがしっかり落とせているか?という事です。
この【しっかり】を達成するために洗浄機を使い分ける必要があります。※いやぁ~俺には必要ないぜ!という方もおられます。
通常、家庭用壁掛けエアコンのクリーニングには3.5Mpa級(3リットル/min)の農業用動力噴霧器が流用された中圧エアコン洗浄機が用いられています。
よっぽどでもない限り最高圧の3.5Mpaのセッティングで使用する方はおられないと思います。
エアコンクリーニングの業者さんは、これで十分という感覚をみなさんお持ちだと思います。
しかし天カセ・天吊りエアコンのクリーニングを動力噴霧器ベースの中圧エアコン洗浄機で行った場合、
よく聞こえてくる言葉が「裏まで貫通しない」という言葉で、要するに熱交換器の裏側まで水流が勢いよく出てこないという事です。
家庭用壁掛けエアコンの場合はほとんどが2層なので、一枚目と2枚目の熱交換器に巡らされている銅管が高さ方向に互い違いになるように配置されていますが、
大型の天カセ・天吊りエアコンの場合、奥行き方向の3層目が有る室内機もあり、その3枚目の熱交換器の銅管が1枚目の銅管と高さレベルで同じ配置になっているのです。
この状態が水流の貫通しにくい最大の理由になります。
1枚の熱交換器の厚みが分厚いものも2層になると水流が貫通しにくくなります。
この構造の違いが天カセ・天吊りエアコンの洗浄に時間がかかる原因になっています。
【洗っても洗ってもずっと黒いカスが出てくる】現象は、水流が熱交換器の裏まで貫通しない事が大きな原因で、
これを解決するには、洗浄機を水圧と水量の大きなもので対応するしかありません。
最近では家庭用壁掛けエアコンでも一部熱交換器が3層になっているモノもあるようです。
現在市場に出回っている中圧エアコン洗浄機のほとんどがいわゆる高圧洗浄機ではなく、農業用動力噴霧器と呼ばれているポンプです。
圧力は1Mpa~3.5Mpaほどで水量は最高で毎分3リットルほどです。
何度もどこでも解説させていただいているのですが、上記の洗浄機に付属さてている洗浄ガン(洗浄ノズル)と農業用中圧ホースの使用耐圧は4Mpaほどで、
ケルヒャーやアイリスオーヤマのいわゆる高圧洗浄機では、耐圧不足と強度不安で利用することはできません。
またネジの規格も平行ネジとテーパーネジの違いがあり、互換性はあるものの強度的にお勧めできる接続ではないんです。
必要な耐久性・安全性・使い勝手を考えて作られた、いわゆるケルヒャーやアイリスオーヤマ等の高圧洗浄機に接続して利用できるエアコン洗浄ガンと高圧ホースは
この道のレジェンドである弊社サニテックのエアコン洗浄用品だけです。
家庭用壁掛けエアコンのクリーニングには、中圧動力噴霧器ベースのエアコン洗浄機(~4Mpa)
業務用天カセ・天吊りパッケージエアコンのクリーニングには、高圧洗浄機ベースのエアコン洗浄機(5.5Mpa~8Mpa)
洗浄機を使い分けすることで事故なく、精度の高い洗浄が行えるのです。
弊社開発製品では、この中圧/高圧の区別を日本国内では唯一あいまいにしていないメーカーです。
安心してお選びいただけます。